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2005年 02月 20日
ちょっと待った!殺虫剤をまく前に・・・
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昨日今日とシトシト雨と気温の低さでかなり活性が悪かった管理人です。シアトルは毎日こんな天気なのによく耐えてたなと思います。忙しかったのと、あとはカフェがあったからでしょうかね。

で、整理をしていたら、こんなものがでてきました。Plant Health Careと言う授業でKing County(シアトルはキング郡にあります)のthe Local Hazardous Waste Management Programのスタッフが講義に来たときにもらった資料の一つなんですが、表面にはこう書いてあります。

STOP!
before you spray!
The bug you kill could be a friend.

農薬を使わなくても我々にとって有益な昆虫達を写真つきで紹介している冊子で、昆虫のサイズや色などどうやって判別するか、何が役に立つのか、どういうときに我々の目に止まるか(ハチなどの危険な昆虫に関しては近寄ってこない状況作り)、おもしろい特徴などが写真と共に記されています。こんな写真つきの冊子だったら子供達だって楽しく読めますよね。

アメリカは農薬をガンガン使って、何でもかんでも殺してしまうイメージがあったのですが、実際は在来種を保護しようと言う意識が非常に高いです。その土地で育つように進化してきたNative Plantsは昔からNative Insectsとともに共生してきていて、そういう環境は大切なんだよって言うことを多くの人が知っているわけです。

で、何がすごいかと言うと、興味さえあれば、こういう情報をすぐに得られるシステムがあること。King Countyの職員さんは他にも数種類の資料をもってきてくれたんですが、電話やメールをくれれば、もっと細かいことに対しても資料などですぐに対応しますから何かあれば連絡を下さいと繰り返していました。ワシントン州では個人で使える農薬にも規制があって、種類によってはライセンスが必要な場合もあるので、繰り返したのだと思います。

何が言いたかったかと言うと、まぁ、公共の施設としてのサービスのあり方が素晴らしいなと。スタッフの人たちがその道のプロフェッショナルで、自分達の持つ知識はもちろん新たな研究結果などもどんどん共有し、公の場に役立てようと言う意識が強いこと。
アメリカ生活も色々あったけど、これはよい一面だなと感じましたね。
by seattleinline | 2005-02-20 22:10 | Landscapes


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